電脳ラボ

脳のコンピュータモデルに関する論文のレビューなどを細々と続けていこうと思います。

Computational psychiatry

Montague PRDolan RJFriston KJDayan P.

Trends Cogn Sci. 2012 Jan;16(1):72-80

 

著名な理論神経科学者による、「計算精神医学」のreview。

まず、精神医学では疾患の神経機構がよく分かってないという話から始まり、その後数学モデルと計算モデルの違いについて述べ、以降で関係する研究を紹介している。

 

Early connectionist models of mental dysfunctionでは、ニューラルネットの初期の研究や、90年代にそれらを精神疾患に応用した例を挙げている。

Recent efforts toward computational characterization of mental dysfunctionでは、最近の精神疾患の計算モデルについて概説している。

ただ、多くのtopicをカバーしているという意味では、同時期のMaiaの総説の方がよい。

From reinforcement learning models to psychiatric and neurological disorders - 電脳ラボ

 

力点が置かれているのは、著者らのグループによる、気分障害の強化学習モデルと、自閉症スペクトラム診断への経済ゲームの利用の話。