電脳ラボ

脳のコンピュータモデルに関する論文のレビューなどを細々と続けていこうと思います。

自閉症

発達障害の「治療」について

以前、Gail TrippのDopamine Transfer Deficit Theory(DTD Theory)について紹介した。 ADHDの特性をすべて説明できるわけではないが、合致する部分が多いように思える。 また、上記の仮説はASDの特性を考える上でも有用であろう。 発達障害の本質がDTDだと…

Computational psychiatry

Montague PR, Dolan RJ, Friston KJ, Dayan P. Trends Cogn Sci. 2012 Jan;16(1):72-80 著名な理論神経科学者による、「計算精神医学」のreview。 まず、精神医学では疾患の神経機構がよく分かってないという話から始まり、その後数学モデルと計算モデルの違…

発達障害と部分強化

ADHDで部分強化(間欠強化)の効果が弱いという話があったが、むしろ自閉症の常同性と関係が深いのではないかと思ったので、自閉症に関しても調べてみた。 PubMedでautism, partial reinforcementでサーチすると、7件引っ掛かる。 その中でも、上記が中心的…

An artificial neural network analogue of learning in autism

Ira L. Cohen Biol Psychiatry. 1994 Jul 1;36(1):5-20. 自閉症のMLPモデル。 自閉症では一部の細胞数が多いという知見と少ないという知見があるので、それぞれのケースで学習がどのように進むかをシミュレーション。 というかニューラルネット界隈では、中…