電脳ラボ

脳のコンピュータモデルに関する論文のレビューなどを細々と続けていこうと思います。

2014-01-01から1年間の記事一覧

神経科学大会2014

印象に残った発表などをメモしておく。 教育講演1 基礎脳科学者のための精神疾患臨床ABC教育コース 教育講演3 行動選択の情報処理機構:分子からシステムの理解に向けて 中西重忠 大阪バイオサイエンス研究所 オプトジェネティクスとAVVインジェクション。 …

Stahl's Essential Psychopharmacology

原著は第4版が出ていたので購入。 Stahl's Essential Psychopharmacology: Neuroscientific Basis and Practical Applications (Cambridge Medicine) 作者: Stephen M. Stahl 出版社/メーカー: Cambridge University Press 発売日: 2013/04/11 メディア: ペ…

数式の記法に関する覚え書き

参考になりそうなエントリなど はてなブログにLaTeXで数式を書く (Markdown記法用) - 余白の書きなぐり

報酬系の強化学習モデルに関する研究の流れ

1990年代前半のSchultzらによる一連の研究はインパクトがあったし、1995年前後の理論神経科学者による強化学習によるモデル化も見事だったと思うが、神経科学の領域しか知らないと、なぜあのタイミングで強化学習によるモデルが出てきたのか釈然としないかも…

Reinforcement learning and human behavior

Hanan Shteingart and Yonatan Loewenstein Current Opinion in Neurobiology 2014, 25:93–98 ヒトのオペラント行動の強化学習モデルについてのreview。 model-free RLとmodel-based RLがあって、今までは前者ばかり着目されてきたが、後者も重要だ、といっ…

Computational psychiatry

Montague PR, Dolan RJ, Friston KJ, Dayan P. Trends Cogn Sci. 2012 Jan;16(1):72-80 著名な理論神経科学者による、「計算精神医学」のreview。 まず、精神医学では疾患の神経機構がよく分かってないという話から始まり、その後数学モデルと計算モデルの違…

A Model of How the Basal Ganglia Generate and Use Neural Signals That Predict Reinforcement

James C. Houkが自身で編集した本の中で、自分で書いてる章の内容(1995年のもの)。 ドーパミン系が報酬予測誤差をコードする機構についての仮説。 PCを整理していたら、以前この章の何割かを訳したものが見つかったので掲載してみる。 以前はHoukの研究室…