ドーパミン
統合失調症の病態は十分に理解されていませんが、D2拮抗作用のある薬剤が効果を示すことから、ドーパミンが病態に関与すると考えられています。 DSM-5で診断根拠となる所見は、幻覚(頻度が高いのは幻聴)、妄想(頻度が高いのは被害妄想、一次妄想としては…
以前、Gail TrippのDopamine Transfer Deficit Theory(DTD Theory)について紹介した。 ADHDの特性をすべて説明できるわけではないが、合致する部分が多いように思える。 また、上記の仮説はASDの特性を考える上でも有用であろう。 発達障害の本質がDTDだと…
印象に残った発表などをメモしておく。 教育講演1 基礎脳科学者のための精神疾患臨床ABC教育コース 教育講演3 行動選択の情報処理機構:分子からシステムの理解に向けて 中西重忠 大阪バイオサイエンス研究所 オプトジェネティクスとAVVインジェクション。 …
1990年代前半のSchultzらによる一連の研究はインパクトがあったし、1995年前後の理論神経科学者による強化学習によるモデル化も見事だったと思うが、神経科学の領域しか知らないと、なぜあのタイミングで強化学習によるモデルが出てきたのか釈然としないかも…
James C. Houkが自身で編集した本の中で、自分で書いてる章の内容(1995年のもの)。 ドーパミン系が報酬予測誤差をコードする機構についての仮説。 PCを整理していたら、以前この章の何割かを訳したものが見つかったので掲載してみる。 以前はHoukの研究室…
Yukiori Goto & Anthony A Grace Nature Neuroscience 8, 805 - 812 (2005) Published online: 22 May 2005 ドーパミンの効果を、海馬・前頭前野、D1・D2、tonic・phasicに分けて検討。 電気生理だけでなく行動(単純な学習とルール変化への対応)も調べてる…