電脳ラボ

脳のコンピュータモデルに関する論文のレビューなどを細々と続けていこうと思います。

まとめ

報酬系の強化学習モデルに関する研究の流れ

1990年代前半のSchultzらによる一連の研究はインパクトがあったし、1995年前後の理論神経科学者による強化学習によるモデル化も見事だったと思うが、神経科学の領域しか知らないと、なぜあのタイミングで強化学習によるモデルが出てきたのか釈然としないかも…

ADHDのドーパミン仮説

ADHDにドーパミンが関与していること自体は広く受け入れられているが、その関与がどのようなものかに関しては諸説ある。 以前読んだ総説やモデルの論文(例えば http://m6chin9h96d.hateblo.jp/entry/2013/07/03/204331 )を参考にまとめてみる。 Grace ADHD…

カテコールアミンのモデル内での表現

銅谷ら ドーパミン:δ セロトニン:γ ノルアドレナリン:β アセチルコリン:α 「ドーパミン:δ」はSchultzの実験を受けた理論家のモデルを踏襲。 セロトニンとノルアドレナリンはオリジナル? (セロトニンが衝動性に関与するという話は以前にもあったようだ…

精神疾患・神経疾患等のモデルのまとめ

モデルの特徴と、そのモデルが捉えている疾患の性質を、各精神疾患・神経疾患ごとに列挙。 〈統合失調症〉 Hoffman (2011) RNNベースで物語復唱課題の結果を再現(未読)。 〈OCD〉 Rolls (2008) グルタミン酸系の亢進でアトラクターが強化される。 〈自閉症…

精神疾患モデル

とりあえずこのサイト↓が割と詳しいので、まずはここに挙がっている論文を読んでみようと思います。 Connectionist Models of Anxiety Spectrum Disorders Articles - Generalized Anxiety, Phobias, and Panic Disorder Matthews (1994). Connectionist App…