原著は第4版が出ていたので購入。
- 作者: Stephen M. Stahl
- 出版社/メーカー: Cambridge University Press
- 発売日: 2013/04/11
- メディア: ペーパーバック
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邦訳も出ているけど、まだ第3版まで。
- 作者: スティーヴン・M.スタール,仙波純一
- 出版社/メーカー: メディカルサイエンスインターナショナル
- 発売日: 2010/05/27
- メディア: 単行本
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作用機序を詳しく解説している精神薬理の本という印象。あと図が多い。
最近は複数の神経調節物質(例えばドーパミンとセロトニン)の相互作用に着目した薬剤が増えているため、それらの効果について理解するには有用だと思う。
原著の第1版は1996年に出版され、邦訳が出たのが1999年。
原著の第2版は2000年、第3版は2008年に出て、どちらも2年後に邦訳が出ている。
第4版の邦訳が出るとしたら来年だろうか。
第3版では回路レベルでの薬剤の影響について考察した章などがあったのだが、第4版ではそういった基礎的な内容は削られて、個別の疾患に関する章が加えられている。
第3版で扱っていた疾患は、統合失調症(精神病)、気分障害、うつ、不安障害、睡眠覚醒障害だったが、第4版ではそれらに加えて、慢性疼痛、ADHD、痴呆、薬物依存といった話題を扱っている。