電脳ラボ

脳のコンピュータモデルに関する論文のレビューなどを細々と続けていこうと思います。

A theory of Pavlovian conditioning: variations in the effectiveness of reinforcement and nonreinforcement

 

Rescorla, R. A, & Wagner, AR. (1972)

 

Rescorlaの有名な論文を一度ちゃんと読んでみようかと。

数式自体は知っているのだが、なぜ差分の形で表したのか、その背景が気になったので。

 

 

アブスト

 

最近、我々はパブロフ条件づけの似たような理論を構築してきた。

これらの違いは内容よりも、文章表現の違いである。

この論文の目的は、現象をより正確に記述することと、様々な現象への応用を示すことである。

 

新しい理論の契機は、既存の理論を否定する新規なデータではない。

むしろ一定のデータの傾向の蓄積であり、それらは既存の理論で上手く説明できているが、より統合的な説明が可能である。

これが今回の論文の動機を適切に表現している。

 

以降のセクションでは、まず我々の研究室のデータを紹介し、提案する理論の裏付けとする。

その後理論を紹介し、様々なパブロフ条件づけの状況を説明できることを示す。

最後に、既存の理論との関係について議論する。